第3463冊目 できる人の仕事の基本ワザ大全―――時間管理から人間関係、発想術まで、今日からすぐ使える! (知的生きかた文庫) 幸運社 (編集)

 

 

 

 

 

-気楽な雑談から、思いがけない解決策が生まれる

 

 

練りに練った自信のある企画やアイデアなのに、会議で提案しても上司から「なんだ、これは?」「まったく話にならない」などとコテンパンに叩かれたりするのは、決して珍しいことではありません。自分自身は「これで完璧だ」と思った企画・アイデアも、第三者の目から見れば、抜け穴だらけ、弱点ばかりが目立ってしまうのでしょう。

 

 

こうした場合、「ここがよくない」「ここを修正すればいい」といったアドバイスを会議の参加者からもらえば、解決の糸口は見えてきます。しかし「どこを直せばいいですか」と聞いても、「それを考えるのがキミの仕事だ」などと返されると途方に暮れてしまうでしょう。そんなとき、頼りになるのが同期の仲間や友人です。

 

 

同期であれば、たとえ部署が違っていても、社内の事情や雰囲気をある程度は共有できているので、話は早いものです。むしろ別の部署のほうが、客観的な視点で見てもらえる可能性も高く、有益です。

 

 

そうだ相手として、さらに力強い存在となるのが学生時代の友人です。勤める会社が違っても、それぞれが働いている業界が異なっていてもかまいません。大切なのは、「あなたの人柄を理解していて、なおかつ心おきなく話せる相手であることです。「久しぶりに、一杯飲もうか」くらいの軽い感じで誘って、懐かしい昔話やお互いの近況報告といった雑談の中から、あなたが行き詰まっている状況について話をして、それに対する相手の考えを引き出しましょう。

 

 

より具体的な話をしたいときには、「実は社内に、こんな人がいてね」と、他人になぞらえて伝えるも手です。

 

 

いずれにしても、「気楽な雑談」という状況がポイントです。

 

 

リラックスムードの中で話せば、相手の話が素直に心に響くでしょうし、話をしているうちに、あなた自身がなんらかの解決策を思いついたり、解決に向けたちょっとしたヒントが浮かんだりするかもしれません。