第3452冊目 できる人の仕事の基本ワザ大全―――時間管理から人間関係、発想術まで、今日からすぐ使える! (知的生きかた文庫) 幸運社 (編集)

 

 

 

 

 

 

「報・連・相」以前に大切なこと

 

 

報告・連絡・相談をするにしろ、そもそも相手との人間関係、さらにいえば信頼関係を築いていなければ、業務を円滑に進めらません。私情を不用意に絡めるのはビジネスとして好ましくありませんが、上にしても取引先にしても、仕事は人と人とのつながりが基本です。良好な人間関係を築いておくことは、大いにプラスに働きます。

 

 

①ちょっとした雑談の機会を増やす

ムダ話や噂話、ましてや他人の悪口は論外ですが、ちょっとした雑談は、人間関係の潤滑油になります。たとえば出勤の途中、信号待ちをしていて上司の姿を見かけたとき、「おはようございます」と明るく挨拶をして、野球やサッカーで上司のひいきのチームが好調なら、それを話題にするのもいいでしょう。苦手な上司だからといって、姿を見かけたのにコツコツ逃げるのはもってのほかです。

 

 

②相手を肯定する

たとえば、わからないことがって質問したときに、教えられたことが明らかに違うという場合があったとしましょう。いきなり「あ、それは間違っています」と否定していまっては元も子もありません。ひとまず「なるほど、そういうことですね」といったんは肯定しておき、「では、こんな場合はどうですか」と質問を変えればいいのdせう。

 

 

あるいは「すみませんん。私の伝え方がよくなかったようです」と、改めて質問し直すのもいいでしょう。

 

 

そして、教えてもらったことは、ひとまず実行してみることです。他人にものを聞いて「こうすればいいよ」と助言してもらったのに、それを実践しない人がいます。

 

 

また、別の人に同じ質問をしているケースもあります。これは、最初に聞いて教えてくれた人に対して、失礼な話以外の何ものでもありません。最初に教えた人がそれを知ったら、「だったら、私に聞かなくてもいいのに」と思うでしょう。「もし、また聞かれても二度と教えるものか」と思うのが人情です。