第3453冊目 できる人の仕事の基本ワザ大全―――時間管理から人間関係、発想術まで、今日からすぐ使える! (知的生きかた文庫) 幸運社 (編集)

 

 

 

 

 

 ③明るい雰囲気を作る

オフィスで無意味にニコニコしているのも考えものですが、いかにも深刻な悩みを抱えているような顔つきや、見るからに体調が悪そうにしていると、周囲から敬遠されてしまいます。こんなマイナス・オーラを放っているようでは、ビジネスパーソンとして失格の烙印を押されてもしかたありません。

 

 

過剰な体育会系のノリまでは必要がありませんが、少なくとも挨拶と返事は明るく、ハキハキするのが基本です。心身ともに健康的で、明るい雰囲気を大事にしましょう。

 

 

④上手な聞き役にまわる

相手の話に、いちいち派手なリアクションをする必要はありませんが、話を聴いているのか否か、話の内容を理解できているのか否かが、話し手に伝わらない無反応な状態では問題です。「はい」と返事をしたり、声を出せない場面なら、静かにうなずいて、相手が安心して話を続けられる対応をとることが必要です。

 

 

⑤相手の立場になって考え、行動する

話しかけるなら、タイミングをはかるのがビジネス・マナーです。早めに伝えたいことがあったとしても、相手が仕事で立て込んでいるときや、これから外出というときに、「いま、2、3分、よろしいでしょうか」と声をかけては、常識を疑われます。たとえ、相手が忙しそうにしていなくても、質問があるなら、「もしお時間がよろしければ、少し教えていただきたいのですが」と声をかけてからにします。いきなり、「あの案件のことですが」と、突然、話を始めるようでは子どもの使いと一緒です。

 

 

「いいよ」と相手が承諾したら、質問は簡潔にして、どこがわからないのかを明確に伝えます。不明点をピンポイントで伝えれば、相手は解決策を示してくれます。

 

 

もしも「あのー」など、スムーズに話ができなければ「何を聞きたいのか、わからないな。出直してきなさい」と言われるのがオチです。

 

 

教えてもらったあとは、目からウロコが落ちました」「読みの深さには敬服しました」「とても勉強になりました」と言った言葉を添えましょう。

 

 

いわゆる「ヨイショ」をすることに、抵抗を感じる人がいるかもしれませんが。しかし、人は誰でももめられればうれしいものですし、そう言ってくれた相手を可愛く思います。非常識なお世辞を口にしたり、あざとい態度をとったりすることはありませんが、少なくとも相手を気分よくするのは悪いことではありません。