第1391冊目 ビジネスは、毎日がプレゼン。 (DO BOOKS) [単行本(ソフトカバー)] 村尾 隆介 (著)
- 作者: 村尾隆介
- 出版社/メーカー: 同文館出版
- 発売日: 2011/02/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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社会人にとって大切な質疑応答力
皆さんが考える「頭のいい人」って、一体どんな人ですか?
正解はありませんし、10人いたら10通りの解答が出てくると思いますが、私は普段から、これには「するどい質問ができる人」と答えることが多いです。
例外もあるかもしれません。でも、「するどい質問ができる人」は、100%すべてを理解した上で、なおかつ質問を受ける側が考えもしなかったことを聞いてくるわけですから、それは私にとって「この人すごいな」と思える瞬間だったりします。
それだけではなく、私は、この「質問力」、そしてそれに「答える力」は、今よりプレゼン上手になるために欠かせない力でもあると思っています。
「プレゼンテーション」という行為は、見方を変えれば、それは「相手が聞きたいことに答えること。それをできる限り上手に教えてあげること」でもあります。
さらに言えば、プレゼンづくりは、「何を知ったら聞き手は満足なのか?」「だったら、わかりやすくこう伝えていこう」という自問自答の連続だったりします。
つまり、因数分解すれば、多くのプレゼンは全部「質問」と「解答」で織り成されているのです。
ということは、普段の生活の中でも、「質問すること」「答えること」を上手にできる人は、プレゼンもまた、巧みにこなせる人である可能性が高いです。
トークのテクニックは別としても、私の経験上、この力がある人は、事実上、プレゼンの構成づくりに長けていることが少なくありません。
そして、この「質問する力」「答える力」は、簡単に普段の社会人生活の中で磨きをかけることができます。
普段の会話で、ちょっとバランスに注意すれば、それで十分です。あなただけしゃべりすぎずに、ひとつのことを話したら、ひとつ相手に質問をしてみる。こうして質疑のキャッチボールでバランスをとっていくだけでも、会話は上手になるし、プレゼンに役立つ力も蓄えることができるので一石二鳥です。