第1212冊目  「デキるふり」からはじめなさい (星海社新書) [新書] 千田 琢哉 (著)

「デキるふり」からはじめなさい (星海社新書)

「デキるふり」からはじめなさい (星海社新書)


面接やプレゼンでは演じきる


面接やプレゼンが一瞬で上手くなる唯一の方法を知っているだろうか。それは「演じる」という方法だ。


面接上手、プレゼン上手のマネをしよう。


「もう少し上手くなってから……」


などと逃げていては、人生のほうが先に終わってしまう。


就活の面接能力を急上昇させるコツがある。


それは仕事でプレゼン能力を急上昇させるコツと同じだ。


これまで出逢った人の中で、一番優秀な人を演じればいいのだ。


だから就活の場合は、できる限り面接で練習を積んだ人が有利になる。


「もう少し業界研究してから……」


「もう少し本を読んで勉強してから……」


そんなことを言っているうちに、就活シーズンは終わってしまう。


プレゼン能力はもっと深刻だ。


勉強をしているうちに、サラリーマン人生が終わってしまうのだ。


のべこべ言わす、周囲で憧れの人をまず見つけることだ。


見つけようと思えば、必ず見つかる。


万一見つからない場合は、今どきセミナーやDVDなどでいくらでも吸収できる。


インターネットであれば、世界中に有名な大学教授や経営者の講義やスピーチでさえ無料で視聴できる。


私の場合はコンサルティング会社にいたら、周囲は全員プレゼンのプロばかりだった。


入社した時点では、プレゼンが一番下手なコンサルタントでさえ、前職で一番プレゼンが上手かった社員を超えていて驚いた。


その中でも10年に1人の天才を畏れていた講演のプロがいた。


私は未だにプレゼンや講演ではその天才コンサルタントを演じている。


冒頭の挨拶で、いつか名前を言い間違えなかったと冷や冷やしている。