第1390冊目 ビジネスは、毎日がプレゼン。 (DO BOOKS) [単行本(ソフトカバー)] 村尾 隆介 (著)


ビジネスは、毎日がプレゼン。 (DO BOOKS)

ビジネスは、毎日がプレゼン。 (DO BOOKS)


濃淡で表現する


「キーカラーと、OKカラーだけでは、色が足りない」という方も、きっと中にはいるかもしれません。もちろん、グラフやチャートに関していえば、あの数色だけでは、とても足りないと思います。


そこは例外だとしても、それ以外のケースで、もしも「もっと色が必要な場合は?」について、少しここで触れておきます。


その際には、ぜひ試していただきたいのが「同じ色だけど、そこに濃淡をつける」という手法です。フォントを加工する機能を使えば、パワーポイントでは文字に濃淡をつけることが簡単にできます。しかも、パーセンテージで設定ができますので、何段階もの濃淡が表現可能です。


先ほど「プレゼン資料で使うキーカラーを「チャコール(薄いグレイ)」に設定してとしましょう。


当然、ほとんどの文字はチャコールで記されているのですが、ところどころの強調したいところを、他の色で示すのではなく、あえてよりチャコールよりも濃い「クロ」で示してみる。意外かもしれませんが、これは「太字にする」、もしくは「赤にする」と同様に、ちゃんと目立ってくれます。


加えて、チャコールで示した文章に対する補足説明文があるとしたら、それをやはり他の色で表すのではなく、チャコールよりも薄い「グレイ」で記してみる。すると、「クロ」「チャコール」「グレイ」が、互いにグラデーションのように機能し、プレゼン資料として美しさを保つことができます。


「もっと色が必要……」と、さらに色を加える前に、「同じ色に濃淡を加える」というテクニックを覚えておいてください。巧みに濃淡を使ったプレゼン資料は、ちょっとスマートに見えたりします。