第880冊目  3時間で手に入れる最強の交渉力ー読んですぐに使える説得の裏ワザー [単行本(ソフトカバー)]荘司 雅彦 (著)

3時間で手に入れる最強の交渉力ー読んですぐに使える説得の裏ワザー

3時間で手に入れる最強の交渉力ー読んですぐに使える説得の裏ワザー

毎日20回の挨拶練習



「人間には第1印象で相手の多くを判断してしまう」と言われています。

つまり、第1印象が悪いと挽回するのに多大な努力が必要ですが、第1印象が良ければその後の少々の不手際は許される傾向にあります。

ですから、重要な新規開拓をする際は、服装や言葉遣いだけでなく、しっかりとした話し方と笑顔が必要であることは言うまでもありません。

相手は、あなたを見て数秒で「この人はいい人だ」「この人はイヤだ」というふるい分けをしてしまいます。

私が銀行の窓口で働いていたとき、毎朝朝礼がありました。

事務連絡が済むと、必ず「挨拶の練習」がありました。「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」を、それぞれ10回ずつみんなで復唱するのです。終礼のときも同じように10回ずつ練習しました。毎日、笑顔で挨拶の練習を欠かさず20回やっていると、不思議なもので、いやーな感じのお客さんが来てもにこやかに挨拶ができてしまいます。

癖というものは恐ろしいもので、その後、司法修習生になって検察庁で被疑者の取り調べを行った後、

「おい、荘司さん、君の取り調べは接待みたいだね」

と、他の修習生に指摘された覚えがあります。

自分ではそのつもりはなかったのですが、ついつい昔の癖が出てしまったのでしょう。

余談になってしまいましたが、「自分は消極的な性格だから」などと悩む必要は全くありません。普段から、「ハキハキ」と挨拶する練習をしていれば、条件反射的に第1印象がよくなります。(あくまで第1印象だけです)。