第743冊目 〈わかりやすさ〉の勉強法 池上彰/著

<わかりやすさ>の勉強法 (講談社現代新書)

<わかりやすさ>の勉強法 (講談社現代新書)

目次


第1章 テレビでプレゼンのヒントを学ぶ―テレビはプレゼンの勉強材料の宝庫だ
第2章 話のキモ(中心テーマ)を見つけよう―伝えるべき中心テーマに気づけば、成功したも同然
第3章 プレゼン力を伸ばす―相手の頭の中に「絵」を描く
第4章 新聞の読み方、ネットの使い方―じっくり熟読、記事を切り抜き
第5章 クリアファイルで情報整理―持ち運べる“編集機”
第6章 本の読み方―本を「仕事の先輩」として活用する
第7章 ノートのとり方、メモのとり方―アナログだって有効だ
第8章 わかりやすい文章を書くために―「わかりにくい説明」を見つけてみよう
第9章 聞き上手は伝え上手になれる―まずは相手の話を聞いてから
第10章 時間を有効に使ってみよう―細切れ時間も利用次第


行きつけの書店をつくろう


私のよく行く書店は、まず自宅近くの駅前にある小規模な書店二店です。また、週に数回は、打ち合わせや収録のために都心に出ますから、そのときにターミナル駅にある大型書店にも立ち寄ります。


大型書店ならどこでも同じような本が並んでいる、と思っていませんか。それが、意外にそうでもないのです。独立系の大型書店、全国展開している大手チェーン書店など、それぞれ独自の品揃えをしているものです。


都心のビジネスパーソン読者の多い大型書店や、若い年代を主な対象にした、カルチャーに強い書店にも、寄るようにしています。


いま述べた店のうち、近所の書店で買うのは、週刊誌、月刊誌、それに新刊の新書が中心です。また、第4章でも触れましたが、朝日新聞は、書評が日曜に掲載になる前にネットに予告を出します。この書店はその情報を受けて、「新聞書評コーナー」に、実際に書評が掲載される前日に本を並べます。その本もチェックしておきます。書評が出てから書店に行ったのでは、先を越されて「売り切れです」と言われてしまうことがあるからです。


あなたが勉強家なら(この本を手に取ったのですから、勉強家に違いありませんね)、ぜひ行きつけの書店を複数つくっておくことをお勧めします。複数の書店に立ち寄れば、本を幅広く探すことができます。東京都内でも、丸の内と六本木、渋谷と新宿、池袋では、書店の品揃えが大きく異なるのです。


また、いつも書店をのぞいていれば、新刊書コーナーの変化にすぐ気づくので、新刊書探しの時間が節約できます。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉


相手はあなたが「何をしゃべっているのか」より、「どんな風にしゃべっているのか」のほうに印象づけられるのです。目と耳が与えるあなたの情報のほうが、話す内容よりも重要な場合もあるのです。このことが意味するところは大きいのです。――金森重樹

 

編集後記




<わかりやすさ>の勉強法 (講談社現代新書)

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