第1198冊目  学び続ける力 (講談社現代新書)池上彰 (著)


学び続ける力 (講談社現代新書)

学び続ける力 (講談社現代新書)


リアル書店の棚で勉強できる


何かについて勉強した、知りたいと思ったら、あなたはどうしますか?


私は、まずはターミナルにある大規模書店に足を運び、そのテーマについてどんな本があるのかを見に行きます。


たとえば、第1章で触れた「行動経済学」についての本を探してみましょう。ネット書店で「行動経済学」とキーワード検索する方法もありますが、これだとタイトルに「行動経済学」という言葉が含まれる本しか出てきません。


でも、実際に書店に足を運び、経済学のコーナーを見れば、たとえば、「人間はなぜこんなことをするのか」といったような、「行動経済学」とはタイトルに入っていなくても実は行動経済学を扱っている本が見つかります。まずはそういう本で勉強してみて、そこで何が足りないかということがわかったら次に進んでいけばいいと思います。


また、並んでいる本を手に取って、本の題名と帯の文章を見ていくだけで、行動経済学がどんなものか、かなり参考になります。本の帯に「経済活動をするときに人間はなぜ失敗を繰り返すのか」とか「なぜ不合理なことをやるんだろうか」などとあるのを見るだけで、行動経済学とは、そういうことを研究対象にしているのか、ということがわかるでしょう。


そこでイメージをつかんで、自分に合った本を選べばいいのです。専門家でかなりとっつきにくい本もあれば、わかりやすさに徹した初心者向けの本もあるので、その中から選びましょう。