第735冊目 トップ営業マンに学ぶ雑談の技術 最初に「つかみ」、自然に「距離を縮める」 津田秀晴/著

トップ営業マンに学ぶ雑談の技術

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目次


第1章 聞く耳を持ってもらうには 「先生」になって会話をリードする(会話の中で「先生になる」ことの意味
「これだけは先輩よりも詳しい」という知識を持とう! ほか)
第2章 一目置かれるようになる できる人に見える話し方(数字を暗記しておき会話の中に織り込もう
いつも「聞きかじり」ではカッコ悪い ほか)
第3章 共通点と相手の思いを拾う あっという間に心の距離を縮める話し方(「共通点」はお互いの心を近づける磁石
あらゆる角度から見つけ、価値観まで拾い上げよう ほか)
第4章 カウンセラーとコーチに学ぶ 相手の信頼を得る聞き方・話し方(健全な興味を向けよう。真摯に話を聞こう
相手に意識を集中しよう ほか)


「親切な声」は親切は気持ちから生まれる


トップ営業マンの多くは、とてもいい声をしています。


アナウンサーのような明瞭さではありませんが、聞いていて心地よい声なのです。


このことは、取材時に録音を聞くと、よりはっきりします。私は取材原稿を書くときには、ICレコーダーで録った音声を何度も何度も聞き、文字にして忠実に書き起こす前に、その相手の人となりや、真に言おうとしていることをつかむようにしています。


ただし、正直これはあまり楽しい作業ではありません。


自分のインタビューを客観的に振り返ると、「どうしてここでこれを聞かなかったのか?」、「相手がそのことを話そうとしているのにどうして気がつかなかったのか?」、「なぜ自分ばかりくだらないことをたくさん話しているのか!」といった反省点が気になりますし、聞き取る作業自体にも時間がかかるからです。


しかし、その作業には楽しみもあります。最初に申し上げたように、多くのトップ営業マンの声や話し方は、男女を問わず、しばらく聞いていたいと思えるほど魅力的なのです。


これに関連して、以前、私が膝を打つ思いだったのが、演出家の鴨下信一さんのコラムを読んだときのことでした。


その中で鴨下さんは、テレビの世界で長く成功している人の最大の武器は声にあるとしたうえで、声の明瞭さや個性よりも大事なのは、癒される「親切な声」だと指摘しています。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉

 

編集後記




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