第656冊目 なぜか好かれる人のしたたか会話術 吉野真由美/著

なぜか好かれる人のしたたか会話術 (ベスト新書)

なぜか好かれる人のしたたか会話術 (ベスト新書)


名前を何度も呼ぶことでもっと好かれる


私には、たくさんのトップセールスの友人がいます。彼らと会話するうちに、ある1つの特徴に気がつきました。トップの人は皆、この話し方をしています。非常にシンプルなことですが、それは、やたら人の名前を連発する、ということです。例えば、


「吉野さん、元気?」


「最近、吉野さんと会っていなかったから、吉野さんと話したいと思っていたんですよ!」


「吉野さんこれを見てください。吉野さんに見せたくて、こんな物を用意してきたんだ」


など、私の名前を呼んでくれるのです。呼ばれた側には、


「私のためだけに言ってくれている!」
「私に向かって1対1で話してくれている」
「私のことを親身に大切に思ってくれている」

という意識が自動的に出てくるものです。


「元気?」とだけ言ったのでは、皆に言ったように聞こえますが、「吉野さん、元気?」と言うと、「私のことを思ってくれているんだな」という気がします。


売れる営業マンは、このことを心得ています。お客様に対して、


「これをお見せしたくて用意しました」だけでは、「多くの人に用意した物を、私にも見せているんだな」と思わせますが、「○○さんにお見せしたくてご用意したんですよ」と言うことで、相手の心をつかむことができるのです。


また、名前を呼ぶことで、自分もその人に対して、「FOR YOU」(あなたのために)の気持ちになれるものです。名字だけでなく、より親しい間からの人に限りますが、下の名前を呼ぶのもいいでしょう。


このことは、心理的に解釈すると、「人にとって1番好きな言葉とは、自分の名前だ」ということです。誰でも、小さいうちから1番聞いている言葉は、自分の名前だからです。名前を呼ぶことで、相手と自分の壁がとれるという効果があるのです。


これは何も営業トークに限ったことではありません。私は会社を経営していますが、新人が入ってきたら、ます最初に名前を覚えてもらうようにしています。そして、


「○○さん、おはよう!」
「○○さん、今日の調子はどうだった?」
「○○さんがいてくれると、ほんとに職場が明るくなるわ」



言葉をかけるときには、必ずその人の名前をつける
ことにしています。そうすると、誰でもうれしい気持ちになりますから、職場の雰囲気が明るくなっていくものです。


あなたにすべてのよきことが雪崩ごとく起きますように♪


目次


第1章 絶対嫌われる人の話し方―気づいたとき周囲は敵ばかり、あなたはこんな話し方をしている!
第2章 不思議と他人に好かれる人の話し方―ちょっとの違いが大きな違い!
第3章 ピンチをチャンスに逆転するときの話し方―嫌われもせず、けんかもせずに切り抜ける
第4章 部下に慕われる上司の話し方―なぜ、あいつの部下は、あんなあいつの言うことをきくのか
第5章 売れる営業、売れない営業の話し方―気づいたときには契約成立の魔法の営業トーク
第6章 不思議と自説が通る究極の会議トーク―反感を買わずに会議を思いのままに操る


今日の声に出したい言葉


フ ランクリン・ルーズヴェルトは、人にすれるいちばん簡単で、わかりきった、しかもいちばんたいせつな方法は、相手の名前を覚え、相手に重要感を持たせるこ とだということを知っていたのである。ところで、それを知っている人が、世のなかに何人いるだろうか?――デール・カーネギー


 

感想


今日から言葉をかけるときには、必ずその人の名前を呼びます。


久しぶりに会った人から、「○○さん、お久しぶりです」と話しかけてもらうことがあります。


何年も会っていなかったのに、名前を呼んでくれると、「この人、私の名前を覚えていてくれたんだ」と自然と呼んでくれた人に好意を抱きます。


私は2011年1月1日までに言葉をかけるときには、必ずその人の名前を呼ぶことを習慣化します。


 

編集後記


私は本棚を持っていません。


本はすべて床に平積みになっています。


そこまで不便さを感じていないのですが、本棚のない人は出世しないと思い買うことにします。


レバレッジ・リーディングの本田直之さんのような本棚が欲しいですが、まずは100冊入る本棚から買ってみることにします。


レバレッジ・リーディング

レバレッジ・リーディング


なぜか好かれる人のしたたか会話術 (ベスト新書)

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