第696冊目 人に好かれる「声のマナー」41のルールとタブー 1秒で人をその気にさせる声の出し方 白石謙二/著


人に好かれる「声のマナー」41のルールとタブー――1秒で人をその気にさせる声の出し方

人に好かれる「声のマナー」41のルールとタブー――1秒で人をその気にさせる声の出し方


目次


第1章 声を変えると人生にすごい変化が起こる(第一声に最大の注意を払う
声を磨いて人生を変える ほか)
第2章 声には好かれる声と嫌われる声がある(声の好き嫌いは理屈ではない
脳は嫌いな声を「遮断」する ほか)
第3章 声の基礎知識(声量は「共鳴」で稼ぐ
討論は「声量のある声」で制す ほか)
第4章 日常をボイトレ化する「習慣術」(日々の習慣をボイトレ化する
ボイトレの第一歩はリラックスから ほか)
第5章 人を動かす声の戦略(「認知→理解→確信→行動」という人間の行動ステップを理解して声を使い分ける
自己演出するくせをつける ほか)


マネこそ最高の学びになる
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声を変えるうえでもっとも効果があるのが、自分のなりたい人のマネをすることです。


たとえば、職場で自分の尊敬する上司がいたとします。自分がその人くらいの年齢になったら、同じような仕事をしていたい……。


そう思ったら、その人のコピーをするのです。同じ口調、同じトーン同じしぐさで話してみましょう。意識することで、どんどんその人のレベルに近づけてけるのです。


以前、私の講演に来てくれた人で、私のスピーチをとても気に入ってくれ、スクールに入学することになった人がいます。その生徒さんは、私と同じ話し方をするために、私の講演テープを擦り切れるほど聴いたそうです。すると、私の話し方が生徒さんに乗り移り、プレゼンも大成功。


「とても説得力のある話し方ができた」


と言われ、うれしく思いました。


何回も聞くことで、その人の話し方のクセや声のトーンなどを、どんどん吸収できます。ついにはジョークも同化し、乗り移ったような現象が起こったというのです。ですから、自分の尊敬する人がいたら、どんどんマネするといいでしょう。


尊敬する人の話し方をコピーすることは、ワンランク上の自分を目指すのひ非常に合理的な方法です。「マネる」ということは有効な「学び」の手段なのです。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉


知っておきたいのは、自分が感じる「笑顔」と、人が感じる「笑顔」のものさしは極めて違うという事実です。さらに、自分で思い込んでいる表情は、客観的に見てみると、意外と中途半端なものだということです。――吉原珠央

 

編集後記


私もある人の声をマネしています。


声優の大塚明夫ラジオパーソナリティジョン・カビラさんです。お二人ともすばらしい美声の持ち主で聞いているだけで惚れ惚れしてしまいます。


白石謙二さんのおっしゃるとおり、その人の話し方をマネしていると口癖や口調が少しずつ似てきます。


姉妹や兄弟でも長いあいだ、一緒に暮らしていると話し方や声も似てくるって言いますからね。


私の実感では聞いているだけでも効果はありますが、外国語のシャドーイングのように、声の後からワンテンポ遅れて声を真似ると、より効果がある気がします。


人に好かれる「声のマナー」41のルールとタブー――1秒で人をその気にさせる声の出し方

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