第695冊目 継続は、だれも裏切らない 結局、努力をつづけた人の勝ち 内藤誼人/著

継続は、だれも裏切らない

継続は、だれも裏切らない


目次

1章 最後に「笑う」ために、思いっきり「努力」しよう(「努力すること」自体に価値を見出せ
せっかくの努力も、継続しなければまったくのムダ ほか)
2章 努力を継続するうえで、絶対に必要な心理テクニック(バラ色の未来をイメージし、ニヤニヤしながら邁進せよ
どんなことも「やる気」に結びつけてしまえ ほか)
3章 “根性”と“気力”をみるみるアップさせる心理技法(とにかく基本だ、基本トレーニングだけをやれ
努力していることを隠せ ほか)
4章 思い通りに“自分を変える”ためには、どうすればいいか?(自分の人生は、自分でコントロールできるという信念を持て
「自分はすごい人間なんだ」と、自画自賛せよ ほか)
5章 一生、努力を継続するための裏テクニック(三日坊主を何度もくり返せ
二、三カ月の努力で何とかできる目標を立てよ ほか)


努力さえすれば、だれでも超一流の人間になる
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美術展に絵画を見に行くと、「よくも、これほど写真のような絵を描けるものだ」と感心させられることが少なくない。


しかし、芸術家が素晴らしい絵を描けるのも、血のにじむような努力の賜物であることを考えれば、何の不思議もないことである。おそらく彼らは小さな頃から、デッサンをくり返して練習したのであろう。だとすれば、写真と同じような絵を描けることができるのも当たり前だと言える。


英国ティーズサイド大学のジム・ゴルビー博士が、11名のプロラグビー選手を集めて、最高のランキングにある選手と、平均的なプロ選手とのちがいを調べてみたことがある。


すると、最高のランキングの選手ほど、「努力を欠かさない」という、当たり前すぎて拍子抜けする結果が得られたそうである。


私たちは、成功している人を見ると、やれ運が良かったとか、もともと才能がちがうとか、あれこれと理由を並べ立てるものだが、彼らと私たちを分けるものは、ただ努力の量だけ、なのである。


たしかに、幸運に助けられてうまくいくことがないとは言わない。しかし、幸運だけでずっとやっていくことはできない。


テレビに出てくる芸能人でも、優れたアイデアで成功した起業家でも、「一発屋
」と呼ばれる人たちは、せっかくの幸運をつかんでも、成功をずっと維持していくだけの努力に欠けた人たちである。幸運をつかんでも、それを維持する努力をしなければ、そのうちに消えてしまうものなのだ。


私たちは、ともすると幸運とか、才能というものを過大評価しがちである。しかし、本当に大切なのは、努力である。天才と呼ばれる人たちは、努力の量がハンパではない、というただ1点だけが、他の人とちがっているだけなのだ。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉


「将棋は頭脳勝負」と言われ、「生まれ持った勘の良さや記憶力がすべて」と思われる方が多いかもしれませんが、実はそうではないんですよ。最後は勉強の「量」で差がつくものだと思っています。――渡辺明

 

編集後記


私は、天才という言葉が嫌いです。


天才というと、何も努力せずに生まれもった才能のみで成功した人というニュアンスがあります。


しかし、実際には他人より人一倍努力している、または経験しているから成功したのです。


わたしは、「天才」ではなく「努力家ですね」と言っています。


継続は、だれも裏切らない

継続は、だれも裏切らない