第703冊目 人の印象は3メートルと30秒で決まる 自己演出で作るパーソナルブランド 江木園貴/〔著〕

目次


第一章 第一印象は3メートルと30秒で決まる
第二章 いい話し方、悪い話し方
第三章 人をひきつける立ち居振る舞い、嫌わ
れる立ち居振る舞い
第四章 好かれるファッション、嫌われるファッシ
ョン
第五章 実践!「江木式スマイル」のつくり方と
活用法
第六章 一瞬で決める、自分の演出の仕方


結論から話す
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メディアトレーニングにおける話し方の原則は、キーメッセージをニューススタイルで話すことです。ニューススタイルとは、まず結論を先の述べる話し方です。ニュースキャスターは、「○○で○○が起こりました」と、最初にそのニュースの結論を端的に伝えて、その後詳細を述べます。この話し方をすると、相手に意図することがパッと伝わり、詳細を語る際も、全体像が先に明示されているため、トピックひとつひとつの関係性がわかりやすくなります。このとき、一番伝えたい部分を抑揚をつけてゆっくりと話すと印象に残る話し方になるのです。


例えば、


「あなたは会社でどのような仕事をされているのですか」という質問を受けた場合、

Ⅰ「私は営業部に所属して、マーケティング業務に携わっていますが、今は研究室と連携をとり、新商品開発のリーダーを任されています」


Ⅱ「私は新商品開発に携わっています。所属は営業部なのですが、研究室と連携をとり、マーケティングを中心に、開発リーダーを任されています」


この質問に対する正しい回答は、ここではやはりⅡでしょう。まず結論を述べてそれに関わるトピックを解説します。相手の聞きたいことをまず端的に伝えるのです。先ほども述べましたが、どこを切り取られてもいいようにセンテンスを短く話すことは重要です。さらにこの場合は、「新商品開発を携わっています」の部分をゆっくり抑揚をつけて話すと、瞬時に相手の印象として残ります。


あなたに、すべての良きことが、なだれのごとく起きますように♪


今日の声に出したい言葉


基礎に関しては慎重になり過ぎるということはまずありません。基礎問題を見ただけでスラスラ答えが出てきて全て正解であればロスタイムはほとんどありませんし、仮に本格的に解いたとしても勉強を開始する際のウォーミングアップになります。――荘司雅彦

 

編集後記