第370冊目 最初の30秒で相手の心をつかむ雑談術 梶原しげる/著

最初の30秒で相手の心をつかむ雑談術

最初の30秒で相手の心をつかむ雑談術


Download

  • 相づちを打つだけで評価が上がる?

その相手に話してもらうのを促す武器が「相づち」です。そもそも相づちは、話しべたの人を勇気づけたり、会話を促進するのにおおいに有効なものです。


ただし、相手の話をきちんと受け止めることなく、機械的にやるのでは効果的な相づちにはなりません。それは相づちではなく「合いの手」にすぎません。


私が身を置く放送の世界でも、カウンセリングの世界でも、内容を理解しないまま、形ばかりの「はー、へー、ふーん」という表面的な相づちは「おれを馬鹿にしているのか!」と相手を激怒させるから注意しなさい、と教えられます。


その道のベテランを任じる人の話には、それなりに説得力があるものです。たまに「あれ?」という話も混じるでしょうが、相手の言葉と表情を読み取りながら、相手の呼吸に会わせ、言葉がぶつからないように注意して、相づちをを打ってみてください。

「はい」  「聞いていますよ」という合図を送る
「ええ」  肯定的に受け止めている印
「なるほど」  感心、納得、驚きを示す
「へー、すごい!」  感心、尊敬、驚きを示す
「それで?」  さらに掘り下げて聞く。「それで、それで」と2回くり返せばさらに相手をのせられる
「それから?」  話の続きが楽しみだと伝える
「ということは?」  わかりにくいことや相手の意図すくくことう確認するときに有効
「つまり?」  相手の話を明確化する
「ほー」  感心、驚き、興味を示す
「それはもう」    あなたに感情移入していますよのサイン
「いえいえ」     相手が話すなかでこちらをほめられたときなど、手短かに謙遜すを示す
「そーなんですか?」  意外に思っているという合図を示す
「うーん、はー」   相手にユニークな見方にリスペクトを示す
「いろいろですねー」 自分が知らないことをよくご存知でさすが!


相づちには、心得の「声に表情をつけ、相手に同調する態度としぐさをそえて」ということが重要です。


このように話を聞いたり、相づちを打ったりしているだけにもかかわらず、その方のあなたへの評価は、「結構ちゃんとしゃべれるやつだ。こいつだったら、信頼できそうだしいい仕事をしてくれるかもしれない」というように、話すのが苦手でも、あたりたいしてこちらはしゃべらずとも結果はいい方向へ、話は一気に商談へと進むことになります。


声に表情をつけ、態度としぐさをそえて相づちを打つ。これだけで相手によく話してもらうことができます。

1 いまこそ「雑談力」を高めよう!(論理は大切、感情はもっと大切
雑談を駆使して相手の心をつかむ ほか)
2 トークのプロが大切にする6つの教え(素人をプロに育てるアナウンサー新人研修
教え1・語尾まではっきり ほか)
3 これだけで9割OK!雑談テク大公開(相手を事前にリサーチしておく
人の耳にもっとも心地よく響く言葉って? ほか)
4 気まずさを吹き飛ばす話し方(相手のことをまったく知らなかったら?
偶然、取引相手と帰り道が一緒になったら? ほか)
5 いつもネタに困る人のための情報収集術!(鮮度が高くておいしい1次情報
テレビ1・お手軽ツールを使い倒す ほか)

最初の30秒で相手の心をつかむ雑談術

最初の30秒で相手の心をつかむ雑談術