第461冊目 話し上手は「相づち」が9割 吉田たかよし/著

話し上手は「相づち」が9割 (宝島社新書)

話し上手は「相づち」が9割 (宝島社新書)

  • 話の核心に触れる「オウム返しの相づち」

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相づちの基本テクニックの1つに「オウム返し」があります。「えー」「ほー」「そうですか」という相づちを打つように、話し手が語った言葉の一部分のみ復唱するのです。

上司「明日の打ち合わせなんだけど」
部下「えぇ」
上司「どうやら先方の部長が怒っているらしんだ」
部下「えっ、そうなんですか」
上司「窓口になってもらっている方に聞いたら、ウチの別の部署で大ミスをしたらしい」
部下「大ミス?」
上司「そうなんだよ。なんでも、納期が遅れて先方に損害をあたえてしまったみたいなんだ」
部下「そうなんですか……損害が?」
上司「そう、かなりの額だったらしい」
部下「う〜ん、そうですか……」
上司「キミ、申し訳ないけど、どういう経緯だったのか調べておいてもらえるか」
部下「わかりました」


おわかりだと思いますが、この部下は相づちしか打っていません。しかし、上司の話を誘導して、問題の核心だけを上手に聞き出せています。このように、相手が言った言葉の中から、任意に言葉う選んでオウム返しうしていくと、話し手はその言葉に関連した話題をつないで話をするようになります。


この相づち術は、話の焦点が不明瞭な人と話すときに特に有効です。一番重要そうな言葉をとりあえずオウム返ししていくと、相手かちゃんと話を前にすすめられるようになっていきます。  



【おしゃべり パロット】 SLA0090 72498

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  • 今日の名言

「人間の持つ性惰のうちで最も強いものは、他人に認められることを渇望する気持ちである」――ウィリアム・ジェームズ

第1章 ツキと成功を呼ぶ相づちパワー(田中角栄は相づちで政界のモンスターになった
有能な政治家ほど相づちを工夫する ほか)
第2章 人の心を動かす相づちの技術(今すぐにできる相づちの技術
話し手の気持ちを受け止めれば目標完遂 ほか)
第3章 会話をコントロールする相づち(話し手をコントロールする相づち
「大変だったね」は魔法の相づち ほか)
第4章 困ったときに使える裏ワザの相づち(会話を盛り下げる裏ワザの相づち
話し手の息継ぎは話を引き取るチャンス ほか)
第5章 相づち力で幸運と金運を呼ぶ(日本人は「しゃべりたがり屋症候群」にかかっている
情報のアンバランスを脳は嫌う ほか)

話し上手は「相づち」が9割 (宝島社新書)

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