第3713冊目 介護リーダーの仕事と役割がわかる! 近藤崇之 (監修)

 

 

 

介護リーダーの仕事と役割がわかる!

介護リーダーの仕事と役割がわかる!

  • 発売日: 2017/12/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

介護リーダーの仕事にはいろいろなものがありますが、大きく4つの領域に分けて考えることができます。まず業務に関するもの、もう1つは人に関するものがあります。次に維持することと、改善・改革を図ることがあります。これを組み合わせると4つの領域になります。

 

 

たとえば第1領域は「業務の管理」で、個別業務計画の作成、サービス担当者会議の出席などがあります。第2領域は「人材の管理」でスタッフの勤務状況を把握することなどがあります。この2つはチームを維持管理するためのリーダーの仕事領域です。

 

 

第3領域は「業務の改善」で、今の業務を改善したりリスクを避ける対策を立てたりすることです。第4領域は「人材の育成」で新人を育成したり業務の手順を教えたりすることが含まれます。この2つは現在のチームを改善し、よりよいものにしていくための業務といえます。

 

 

リーダーはこの4つの領域の業務をバランスよく行うことが望まれます。

 

 

もしリーダーが日々の業務に追われていたら、4つの領域のバランスを保つことはできません。

 

 

ありがちなのは、第1領域のことに追われている場合です。たておば、利用者介助に追われてしまったり、クレームが多く対応に追われてしまったり……。こうなると、第3、第4領域の仕事が行われず、業務が改善されないので効率が悪くなりクレームが増える、スタッフの育成が不十分で離職が増え現場はますます忙しくなるなどの悪循環に陥ります。