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第3811冊目 介護リーダーの仕事と役割がわかる!
-権限の委譲
「職務」の意味と権限の委譲について理解しておきましょう。
職務は、特定の人やグループに割り当てられた仕事のことで、責任、権限、義務で成り立っています。責任、権限、義務とは、次のようなものです。
責任・果たさなければならないこと。つまり、目標通りの成果を上げ、組織の一員として割り当てられ受け持った役割を果たすこと
権限:責任を果たすのに必要な力のこと。目標通りの成果を上げるために与えらえた資源を使ったり、自分で判断し意思決定したりすること
義務:与えられた権限を完全に行使し、責任を果たすこと
職務の遂行には、必ず責任があり、責任を果たすためには権限が与えられます。この責任と権限は等しい関係にあり、責任が大きくなるほど権限も大きくなります。また、責任と権限が大きくなるtお、義務も大きくなります。
スタッフに権限を委譲する
リーダーのなかには、以前の一般介護職と同様の業務を抱え込んでしまい、リーダー本来の業務を行えていない人が多いようです。
そうならないためには、スタッフに仕事を分担させることが必要になります。スタッフに仕事を分担させるためには、それを行うための権限を与えます。仕事は与えても、権限を与えないというのは、スタッフは成長しません。スタッフの能力などを見極め、適切な仕事と権限を委譲して仕事を任せます。リーダーは、それによって空いた時間を使い、業務の改善と人材の育成を行うようにしまう。
権限委譲の基本的な姿勢
- 部下を信頼し、高い視座からあたたかく見守る
- 進行状況を見つめ、適宜報告を求める
- 育成的な視点で指導・助言を行う
- 部下の主体性や意欲をそぐような介入は避ける
- 誤った権限委譲は、決断よく引き戻す