■
第3754冊目 介護リーダーの仕事と役割がわかる!
-あいさつが人間関係をよくする
コミュニケーションの基本は、「相手を思いやる心」です。相手を尊重するところから、円滑なコミュニケーションが始まります。そして、相手への思いやり、尊重の気持ちから行動を起こすときの第一歩が、あいさつといえます。
スタッフの中に、利用者には笑顔であいさつするのに、同じ職場のスタッフにはきちんとあいさつをしない人はいませんか? これでは職場がギスギスしてしまいます。リーダーはまず自分からチームのスタッフにきちんとあいさつし、それをスタッフにも習慣づけましょう。チーム全体があいさつ上手になるとチームワークもスムーズになります。
朝の出勤時にはまずリーダーが一人ひとりのスタッフに「おはようございます]と声をかけましょう。このときは必ず笑顔で、そして相手の目を見てあいさつします。パソコンの画面や机の上の書類を見たままのリーダーに「おはよう」と言われても、スタッフには何も伝わりません。笑顔のあいさつはお金も手間もかけずに相手との関係をよくする手助けになるということを心に留めておきましょう。
また、あいさつにプラスアルファのひと言を添えることも大切です。たとえば次のようなものです。
昨日は遅くまで残業して報告書をまとめてくれてありがとう。助かりました。
元気がないようだけど、体調は大丈夫?
お子さんの運動会、どうだった?
当たり前のように思われるかもしれませんが、このようなひと言でスタッフは「リーダーは自分のことをちゃんと気にかけてくれている」と感じます。スタッフの日常の仕事ぶりを観察し、ちょっとした会話や態度にも気を配っているリーダーだからこそ、こうしたひと言が言えるのです。
リーダーからのあいさつや心遣いはスタッフによい刺激を与え、職場の雰囲気に大きく影響します。スタッフから信頼されるリーダーになるためにも、普段からスタッフの様子をよく観察し、あいさつにも反映していくことが大切です。