第3751冊目 介護リーダーの仕事と役割がわかる! 近藤崇之 (監修)

 

 

 

介護リーダーの仕事と役割がわかる!

介護リーダーの仕事と役割がわかる!

  • 発売日: 2017/12/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

事務所・施設では利用者の送迎に使う車や、機械設備を丁寧に扱うことも大事です

。車や機械類は事故や故障の原因になる恐れがあることを十分に認識して整備点検を徹底します。利用者に貸し出す車いすなどの介護用品の整備も重要です。

 

 

送迎者や営業車は事務所・施設の名前が大きく入っていますから、その車が汚れや目立つ傷がある状態で地域を走り回っては、事務所・施設の印象を大幅に損ないます。運転者や責任者への注意喚起が必要と思われる場合は、リーダーが速やかに関係者に相談します。

 

 

事務所・施設のコストのうち最も大きいのは人件費です。リーダーはスタッフがムダな残業をしないように効率的な運営を考える必要があります。業務フローや役割分担を作成し、スタッフに徹底します。

 

 

どうしてもスタッフが不足している場合は、仕事の優先順位をつけて、優先順位の低い仕事は後回しにします。本当に人手不足なのか、スタッフの配置やシフトにムダはないのか、細かく検討してみましょう。

 

 

業務は定期的な見直しも必要です。見直しのための会議を行い、効率的な業務の遂行に努めます。

 

 

また、事務所・施設の設備などの使い方がルーズになっていないか検討してみましょう。自分のものは大切にしても共有のものは粗末にしがちです。紙などの使い方がおおざっぱではないか、電気のつけっぱなしなどがないか点検しましょう。スタッフが交替で点検・確認するシステムをつくってもよいでしょう。

 

 

介護現場では「人手不足」という声をよく耳にします。リーダーは業務を見直してチーム全体でムリムダムラのない仕事を実現していきます。

 

 

たとえば、利用者対応は丁寧であるべきですが、気の合う利用者とだけ長く話すスタッフは要注意です。必要がある場合は別ですが、特定の利用者との長話はほかの利用者が見てよい感じはしません。

 

 

スタッフから報告を受けるときや、ミーティングや会議の場は効率よく進めて、ムダに時間をかけないようにします。

 

 

情報の「共有」はとても重要です。スタッフ間の情報共有が適切にできていると仕事の効率もよくなり、スタッフの人間関係にもよい影響を与えます。

 

 

介護に関連する法令や制度が変更された場合は、リーダーがスタッフにわかりやすく伝えます。

 

また、個人情報の取り扱いなど情報の管理が重要になっています。机の上に置きっぱなしになっていないか、利用者名が入ったものが事務所外に出まわっていないかなどに注意を払う必要があります。業務マニュアルなどの知的財産の取り扱いもおろそかにしてはいけません。