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第3720冊目 介護リーダーの仕事と役割がわかる!
-業務改善の推進も介護リーダーの役割
介護リーダーがまずしなければならないことは、業務標準にのっとって日常業務をミスなく確実に進めるための管理をすることです。しかし、もう1つ大きな役割があります。それは、「業務改善」に取り組むことです。
スタッフの日常的な仕事の進み具体だけに目を光らせているだけでは、リーダーとして不十分です。リーダーは、日常業務の中のさまざまな問題を対処しながら業務標準を維持すると同時に、どのようにして仕事をさらに効率化し、どのようにサービスの向上を図ればよいかを常に考えながら行動する必要があります。
もし、業務改善への意欲をもたず、現状にあぐらをかいたままでいれば、社会の変化や利用者のニーズの変化に対応できません。そうした状況が痛苦ようであれば、福祉事業者といえども経営上の苦境に陥りかねません。また、よりよいケアを受けたいという利用者とその家族の期待を裏切ることにもなってしまいます。
業務改善は、ただ意気込んでスタッフをけしかけるだけでは進みません。業務改善にも、やはり効果的な進め方とうものがあります。それがPDCAサイクルです。
普段、私たちが何か仕事に取り組む際、意識的にせよ無意識にせよ、計画を立て、実行し、その結果を確認して対策を練る、とうことをします。PDCAサイクルは、そうした一連の思考の流れをステップとして体系化したものです。ステップは計画、実行、確認、処置という4段階で、実践面ではステップを7段階に分けることができます。
介護リーダーはこのPDCAサイクルを理解し、確実にステップを踏んでいく習慣をつける必要があります。そしてPDCAサイクルによって、「チームの業務改善活動をマネジメントできる」ようにならなければいけません。
また、業務改善に終わりというものはなく、PDCAサイクルは繰り返し回してこそ効果を発揮します。その中でPDCAの各ステップのレベルを高めていくことで、改善活動をスパイラルアップ(継続的な向上)させていくことが大事です。