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第3719冊目 介護リーダーの仕事と役割がわかる!
-リーダーに求められるは調整力
チームで対立や葛藤が起きた場合、リーダーに求められるのは調整力です。対立や葛藤はリーダーにとっては頭の痛いことですが、そこに業務を改善するきっかけがあるかもしれません。一気に解決できなくても、その事柄がよりよい方向に発展していくように、リーダーは公正な立場で調整し、妥協ではなく、時間をかけて解決への道を探っていくことが大切です。
しかし、不適切な調整は、活力のない組織をつくることにつながります。さまざまな価値観をもつ人が一緒に働く職場では、どうしても対立が起こってしまうことがあります。その対立が、次のステップに向けてのきかっけになることもあります。リーダーが前向きな姿勢で対立をとらえ、オープンに話し合うことで対立を活力へと変えていくようにしましょう。
①事実に目を向ける
客観的、合理的な根拠に基づく話し合いを行う。感情的になっているときは「その根拠は何ですか?」と確認して、思い込みにを修正する。相手に対する期待のしすぎや先入観に基づく悪い感情を排除するためには、事実に目を向けることが重要
②譲るべきところは譲り、勝ち負けにこだわらない
勝ち負け意識が強いと、自分の意見を変えることができない。また、本題から逸れて相手の批判や責任のなすり合いになりがち。互いに相手の立場で考え、相手に譲れるところがないかを検討する。また感情的になっているときには冷静になる時間が必要である。すぐに決めなければいけない事柄であれば応急処置策を考え、時間をかけられる問題があれば少し時間をかえて話し合いを重ねるようにする
③目標に合っているか大局的に見る
チームで共有している目標に照らし合わせ、どういう方向が望ましいかを忘れないようにする