第3913冊目 介護リーダーの仕事と役割がわかる! 近藤崇之 (監修)

 

 

 

介護リーダーの仕事と役割がわかる!

介護リーダーの仕事と役割がわかる!

  • 発売日: 2017/12/07
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

-リーダーはスタッフを育成し、個人の目標を達成させる

 

人材育成は、リーダーの大きな役割です。人材育成でポイントになるのは、動機づけです。いかにしてそのスタッフのやる気を引き出すかで、成長度合いが違ってきます。

 

スタッフは、年齢、経験、価値観などが一人ひとりで異なるので、リーダーはまずそのスタッフの知識や技術、価値観などを知っておくこと、それをスタッフ自身との間で共有しておくことが大切です。そしてよい点をさらに伸ばし、学んでほしいことや改善してほしい点を段階的に具体的に教えていきます。

 

リーダーはスタッフと定期的に話し合って、スタッフ個人の目標を設定し、それを達成できるように指導・育成します。この意図的かつ計画的な指導によって、スタッフは職業人として自分が成長していけるという実感や、利用者や事業所に必要とされ、役に立っているという実感をもつことができます。

 

リーダーは業務の基本を徹底する

 

業務を効率的に進めるために必要なものが業務標準です。業務標準に従えば、いつ、誰が行っても同じことがなされます。たとえば利用者介助でスタッフによるサービスのバラつきながければ利用者は安心し、満足度は高くなります。これが業務標準の成果です。業務標準を文書化したものが業務マニュアルです。業務マニュアルは、指導育成においては教科書として使われます。

 

業務標準には、見直しが必要です。業務標準にそって実行していたことを確認し、何か見直す点がないかを処置します。この一連の流れをSDCAサイクルといいます。見直しが必要となれば、新しい業務標準を立案し、それに従ってまた業務を実行し、確認し、処置します。これをPDCAサイクルといいます。

 

PDCAサイクルにのっとって業務を改善することは一般の企業でも行われいますが、介護の現場にも取り入れすことによって、サービスの質が高まって利用者の満足し、業務全体が効率化され残業が減ったりします。

 

ここでも大切なことは、スタッフの話し合いによってPDCAサイクルの内容を決定することです。チームの話し合いを進め、スタッフの意見を取り入れて決定することです。チームの話し合いを進め、スタッフの意見を取り入れて業務改善を推進するのがリーダーの役割です。