第3698冊目 福祉リーダーの強化書: どうすればぶれない上司・先輩になれるか 久田則夫(著)

 

 

 

 

 

-ダメ上司のもとでの経験がすべて無駄だとは限らない

 

 

実際には、圧倒的多数の残念な上司のもとで働いた経験があるわけだが、その経験はすべて無駄なことであるかというと、実はそうとは限らない。反面教師として、その残念な特徴から教訓を学びとる姿勢さえもっていれば、真のリーダーとして成長を遂げることは十分に可能だ。

 

 

よきリーダーとしての歩みを続けるうえで、重要なポイントになるのが、「私は何があろうとも絶対にああならないし、なってはいけない」と心の固く誓う、ダメ上司のイメージの把握だ。

 

 

ただし、おぼろけなイメージの把握にとどまっていると、「では、どんな上司の目指すのか」「どんなリーダーになるのか」という点があいまいになる。自分が進むべき方向はみえなくなってしまう。この状態は極めて危険だ。知らず知らずのうちに自分自身が、ダメ上司になってしまうことがあるからだ。

 

 

そうならないようにするためには、ダメ上司はどのような人を指すのか、明確なイメージを把握することが欠かせないものになる。