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第3436冊目 90秒で好かれる技術 単行本(ソフトカバー) ニコラス・ブースマン (著), 中西 真雄美 (翻訳)
-声の特徴を同調させる
これまでお話したように、ただボディ・ランゲージを同調させるだけでも、相手とつながりをもったり相手を説得したりするえで、大きな効果をもたらす。それはこんなメッセージが送られているからだ。
「私はあなたと一緒にいるよう。同じ考えをもっているよ」
ではさらに進んで、今度は声の特徴を同調させてみよう。相手の声に同調すると、相手と対面している状況だけでなく、たとえば電話で話している場合のように声を聞くことしかできない状況でも、無意識のうちに親近感が湧いてくる。
相手のムードやエネルギー、話すペースに合わせてみよう。こうした声の特徴は、話すスピード、声の高さやトーン、声量からくるものだ。
相手の声に合わせてみよう
1日だけ、あなたが出会った人の声の大きさや高さ、トーン、話すスピードに合わせてみよう。だが、あまりやりすぎてはいけない。相手に合わせる程度でかまわない。
端的に言ってしまうと、早口の人にとって、話すのが遅い人ほどいらつくものはない。静かに話す人にとって、大きな怒鳴り声ほど心を乱すものはない。誰とでも愛想よく話す人にとって、不機嫌そうにわめく声ほど頭にくるものはない。
もうおわかりだろう。あなたが誰かのボディ・ランゲージや声のトーンに同調すると、相手の感情があなたに移ってくる。つまり、相手と同じ感じ方をするようになるわけだ。