第3421冊目 90秒で好かれる技術 単行本(ソフトカバー) ニコラス・ブースマン (著), 中西 真雄美 (翻訳)

 

 

90秒で好かれる技術

90秒で好かれる技術

 

 

 

-見た目、声のトーン、言葉の一致が説得力を生む

 

 

あなたのボディ・ランゲージ、声のトーン、そして言葉がすべて同じメッセージを伝えているなら、あなたの態度は完璧だといえる。つまり、自己一致、の

状態だ。その態度に、あなたが信頼できる人間であることがあらわれているのだ。

 

 

知り合いに近づいて、「今日は最高の日だ」と言いながら、まるで「最低の日だ」と言わんばかりに頭を振ったらどうだろう。相手はあなたの言葉を信じてくれないはずだ。同じ言葉を怒った声で言ってみよう。相手はあなたの言葉を信じるだろうか? もちろん信じない。声のトーンはあなたの本当の感情を伝えてしまうからだ。

 

 

1967年、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のアルバート・メラビアン博士が「不一致コミュニケーションの解読」と題する論文を発表した。博士はこの論文のなかで、人と人とが直接顔を合わせる対面コミュニケーションにおいて、聴き手は主に何に反応するかについて報告している。結果は、見た目に反応する割合が55%、聴覚の情報が38%、実際に話された言葉が7%だった。

 

 

つまり、対面コミュニケーションにおいて、人はまず自分が見たもの(しぐさやボディ・ランゲージ)を信用し、次に声のトーン、言葉――が同じメッセージを伝えていることを自己一致しているといい。もっとも説得力のがる態度だ。