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第３４２３冊目 90秒で好かれる技術 単行本（ソフトカバー） ニコラス・ブースマン (著), 中西 真雄美 (翻訳)
私のセミナーでは、出席者が容姿に記入をする際、終わったら言葉を使わないで私にそれを知らせるようお願いしている。さらに、私がそのメッセージを受け取ったことを確認することも。
その場にいたら、きっとそのバリエーションの多さに驚くだろう。両手を振る、ウインクをする、メガネの位置をずらす、鼻をこする、にっこり笑ってうなずく、ほとんどわからない程度に目を細める、などなど。
フィードバックを上手に送れば、相手はあなたが注意を向けてくれていると感じ、自分が伝えた内容に影響力があったと考える。
もっと大きな視点で見ると、生活のすべてがフィードバックに関わっている。あらゆる行為がフィードバック・ループであり、何らかの刺激に対する反応なのだ。自分が何を望んでいるかを自覚し、行動を起こし、フィードバックを受け取り、それによって望む結果が出るまで行動を変えていく。こうして人は発展し前進する。フィードバックの扱いがうまくなれば、それだけ質の高い生活を送ることができる。
ビジネスの場であればプライベートライフであれ、人とつながりをもとうとするとき、あなたが目指すのは相手のスペースから排除されずに、快くそのなかに迎え入れてもらうことだ。自分の態度をうまく調整し、心を開き、ボディ・ランゲージを同調させ、自己一致をし、フィードバックを上手に与えたり受け取ったりすることで、逃げるか闘うかという相手の生存本能をしずめることができるのだ。
