第3414超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール (知的生きかた文庫) 田口 佳史   (著)

 

 

 

 

-「あの人のためなら」と言われる人になれ

自分自身が人格者でなれけば、いい情報は得られない。知恵があり、愛情にあふれ、人の微妙な心の動きを敏感に察知できる人格者になることが大切なのだ。

 

 

孫子の時代、間者は将軍と直結して働く存在でした。さらに生命をかけて行なう役割ですし、将軍に対して信義を守れる人です。それだけに彼らは、将軍が大した人物でないと、仕える気にもなれないでしょう。

 

 

それは現代も同じ。誰が信頼も尊敬もできない人に、いい情報を提供してようと思うでしょうか。会社でも上司が頼りないと、優秀な社員たちは「あんな上司のために働けるか」となりますよね。

 

 

だから結局は、情報収集も自分自身を向上させることが、一番のポイントになるのです。何よりもまず、多くの人から、

 

 

「あの人のためなら、力になりたい」

 

 

と思ってもらえるように、人格を磨くこと。

 

そうすれば、何かのときにいい情報をくれたり、力になってくれたりする優秀な人たちをネットワークとしてつなげた、すばらしい人脈を築くことができます。

 

 

情報というのは人格と教養で収集するものだと心得ましょう。