第3411超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール (知的生きかた文庫) 田口 佳史   (著)

 

 

 

 

 

-負ける理由は必ず「自分」にある

 

 

負ける理由は大別して六つある。総じて言えるのは、自分で自分をコントロールできていないことだ。

 

 

会社が悪い、社会が悪い、上司が悪い、部下が悪い、家族が悪い、友人が悪い……。思い通りにいかないと、すぐに他者のせいにする人が少なくありません。

 

 

本当にそうでしょうか。孫子はここで敗北を招く理由を六つ挙げています。具体的には、兵士のなかに「走る者」「弛む者」「崩れる者」「乱れる者」「逃げる者」がいると負けると言い、そういう兵士が出るのは将軍の過失だとしています。

 

 

その将軍と兵士を「内なる二人の自分」、つまり司令官たる自分と行動する自分に置き換えると、ここがまたおもしろい。孫子が「負ける理由はすべて自分にあるんですよ」と言っているように思えます。