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第3402超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール (知的生きかた文庫)
超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール (知的生きかた文庫)
- 作者: 田口佳史
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2013/12/24
- メディア: 文庫
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-競争相手の少ない分野を狙う
競争相手がいない、いても強敵ではない、というような市場に打って出れば、たやすくその市場を独占できる。
「敵の守りの薄いところを攻めれば勝てる。敵が攻めてこられないように守りを固めれば、負けることはない」――孫子はそんな当たり前のことを言い、敵の隙や弱みをつくのが攻撃の鉄則であり、敵に隙も弱みも見せないことが守りの鉄則であるとしています。これをビジネスに当てはめると、どういうことになるでしょうか。
一言で言えば、「いわゆるニッチな市場で勝負しろ」と読めます。
ニッチな市場とは、そこで勝負しようとは誰も思わない分野。儲からない、乗り越えなければならない困難がたくさんある、とにかく面倒な仕事ばかりでやる気になれない、あるいはそこにニーズがあるとは誰も気づかない、そういった市場です。
ようするに、そんなところに打って出るライバルがほとんどいないから、うまくやれば間違いなくナンバーワンになれる、ということです。
実際、この論理の下、誰もやろうとしないことをやって、そのニッチな市場で大きなニーズを掘り起こし、ビジネスを成功させたケースはごまんとあります。
そういう市場を見つけるコツは、まず常識を疑ってみること。
たとえば市場を見つけるコツは、まず常識を疑ってみること。
たとえばペットボトルの水やお茶だって、かつては「ニーズがない」と言われていました。タダ同然で手に入るものに、わざわざ高いお金を払う人はいない。当時の人たちはそう考えていたのです。しかし、現実にはニーズがあった。ですから、いまでは「なくてはならないもの」になっています。
もちろん、ここまで市場が大きくなると、まさに「にっちもさっちもいかない」という状況。でも、市場がないときに乗り出せば、先行者利益を独り占めできるではないですか。ビジネスでは多くの場合、誰もが儲かると思う分野に、大勢が進出しています。そんな「分け前にあずかる」ようなやり方では、とても一人勝ちは望めません。わざわざ大変な競争を自らに課すようなものだからです。