第3412超訳 孫子の兵法 「最後に勝つ人」の絶対ルール (知的生きかた文庫) 田口 佳史   (著)

 

  

 

 

 

①目標設定が高すぎる

戦力が一対十と、相手のほうが断然有利な場合、いくら将軍が「突進せよ」と命令しても、「走る者有り」。兵士たちは逃げ出します。

 

 

これは目標設定が高すぎることを意味します。いくら自分で高い目標を設定しても、現実に動こうとすると、すぐに「達成できそうもない」とわかり、あきらめてしまうことになります。

 

 

つまり悪いのは、そんなに高い目標を設定した自分自身です。

 

 

常に目標達成に向けてアグレッシブに行動するためには、「もうちょっとで手が届く」というレベルから、段階的に上げていったほうがいいのです。

 

 

②自分を律することができない

将軍が弱くて兵士が強いと「弛む者有り」。兵士たちはたるみ切って、怠けたり、勝手な行動を取ったりします。これは自分を律することのできない人を意味します。自分で自分を厳しく律しないと、人間はどうしても楽なほうに流れます。怠惰になってしまうのです。そんなふうでは、事がうまくいかなくて当たり前。

 

 

悪いのは、やはり自分自身です。ともすれば楽をしようとする自分を自分で叱咤して、モチベーションを維持しなくてはいけません。

 

 

④いっときの感情を抑制できない

将軍が感情的だと、兵士たちは振り回されます。「崩るる者有り」となって、てんでんばらばらの行動に終始してしまうのです。

 

 

いわゆる気分屋の人というのは、場当たり的な行動になりがち。何をやっても、迷走してしまいます。悪いのは、感情をコントロールできない自分自身です。常に自分を冷静に保ち、方向性を定めて行動することが大切です。