第3013冊目 パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術 マーティン・ニューマン (著), 小西あおい(著)


パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術

パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術


基本的に、お詫びには感情が絡むものです。謝罪する側はなるべく感情を封印することが大切です。お詫びする側まで感情的になってしまうと火に油を注ぐ結果になります。いかに自分が落ち着いているかが重要です。


戦いの場合には、火と火をぶつけ合うこともありましたが、歴史的にあまり効率的ではなく、危険だということはわかっています。


先方の感情の絡んだ攻撃を受けながら、相手のいま現在の気持ちを理解するためには、しっかり話を受け止めなくてはなりません。そうなると防戦一方の状態ですので、揺るぎなくしっかりと立つこと、座ることも大事ですし、相手から目を逸らさず、物事を真摯に受け止めている印象を与えるため、視線を無駄に散らさないようにアイコントロールすることも重要です。


特に声の面では、抑揚をつけないようにゆっくりと落ち着いて、静かに話すようにしましょう。「あー」や「んー」などの声のついた間も避けてください。言い訳を考えているように思われてしまうからです。


話す内容も明確でなければなりません。クリアーで事実に基づいた内容だけを話すようにしましょう。不確定な話は、言い訳をしているような印象を与えてしまいます。


人間には相手の発しているメッセージを敏感に感じるとプログラムが備わっているのです。厳しいシチュエーションに置かれたらより鋭敏に、そのプログラムは反応します。