第3007冊目 パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術 マーティン・ニューマン (著), 小西あおい(著)
パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術
- 作者: マーティン・ニューマン,小西あおい
- 出版社/メーカー: ソル・メディア
- 発売日: 2014/02/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 大人数を相手にプレゼンする場合の注意点
大人数といっても、人によって得意不得意はさまざまですね。10人までだったら安心して話せるけどそれ以上は無理な人、逆に多ければ多いほど気持ちが乗ってよく話せるという人もいます。100人ならいいけど、1000人単位はちょっと……などと、人それぞれで心地よいと感じる聴衆の数が違うのです。
とはいえ、ほとんどの人は「一対一で話すのがもっとも得意です」と言います。それは当然のことでしょう?
会話というのはお互いの表情を読みあって進めていくものです。一対一なら簡単に表情を読めるのですから、やりやすくて当たり前です。
ですから、聴衆が多ければ多いほど自分の頭の中で「これはマンツーマンの会話である」と思い込ませればいいのです。難しく考える必要はありません。ある個人と対話するかのように、自分の頭の中で変換することが重要なのです。
では、目の使い方から行きましょう。
プレゼンテーションの場合は、部屋の中のふさわしい位置に5、6人、目線を配る人をあらかじめ決めておきましょう。ふさわしい位置とは会場の広さや、観衆の座っている場所によって違います。会場全体、すべての聴衆に対してアイコントロールできるように、ふさわしい位置にいる人をあらかじめ決めておくのです。そして話を進めながら、タイミングをばらして、その人たちに目線を移動させていくのdせう。
「アイコントロール」のトレーニングでお話しした、ミツバチが花畑で密を吸うイメージを思い出してください。ミツバチがたくさんの花の中からひとつの花を選んで止まり、密を吸って、また違う花に行って止まって密を吸って……という行動に近いイメージです、アイコントロールをするのです。
大人数を漠然と見回すのではなく、数人のターゲットを決めて、その人たちだけとアイコンタクトをしながら、目線を散らしていくアイコントロールです。一対一の目線でのコミュニケーション、アイコンタクトがとれるので、話す側も話しやすいし、聞いている人たちも、より内容が入っていきやすいのです。