第3008冊目 パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術 マーティン・ニューマン (著), 小西あおい(著)


パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術

パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術


また同様に、大人数の前で話すときに、スピーチ前の状況が許せば、聴衆の人あちの中からひとりでも2人でもピックアップして、一対一で個人的に会話をしておくことをお勧めします。


話す内容は何でもかまいません。


「今日はどこからいらしたのですか?」


「楽しんでいますか?」


何でもいいのです。テレビの司会者もよくこの手法を使っていますね。スピーチをする前に、会話を交わすことによって情報収集することが重要です。


あらかじめ聴衆と会話したうえでプレゼンを始めれば、1000人の前で話す場合でも、その中の数名は事前に会話をしていて、顔も認識している、情報も持っています。そうすることで、マンツーマンの会話であると頭の中での変換がスムーズに行き、恐怖感や緊張感も薄れていきます。


そしてスピーチの前に会話した内容を、その場のスピーチの導入に使うこともできるのです。「Aさんは○○から来てくれたそうです。どうも遠いところからありがとうございます」といった感じの前振りをつければ、会場にいる大勢の人たちとコミュニケーションがとりやすくなるのです。