第3014冊目 パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術 マーティン・ニューマン (著), 小西あおい(著)


パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術

パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術

  • どんな状況でも「3つのV」を忘れずに


今後、プレゼンテーションに限らず、場所の広さや相手の人数など物理的にも、お祝い事やお悔やみ事などメンタル面でも、さまざまな状況下で、あなたは人前で話す必要に迫られることでしょう。


そういうときには、周囲に与える印象を構成する「3つのV」を思い出してください。


「ビジュアル」
「声」
「言葉」


そして、あなたの印象を左右するのは「ビジュアル」が約半分。残りの3分の2は「声」、そして3分の1が「言葉」だということも。


この優先順位を考えて、TPOにふさわしいあなたの印象を演出すればいいのです。


例えば、一般的なビジネスシーンで誠実なイメージを表現したいなら、「ビジュアル」ではまず笑顔です。笑顔は「反応」だとお伝えしましたよね。あんたが笑顔を見せれば、初対面の相手も笑顔にならざるを得ないのです。笑顔は「私はあなたに敵意を持っていませんよ」というアピールですから。でもやり過ぎは禁物。真面目で実直な人間に見せたい場合はあまり笑いすぎないほうがいいでしょう。強いて笑いすぎると、頑張りすぎな印象に受け取られます。


そして、オープンな印象を与えるため、「あなたの話に耳を傾ける用意がありますよ」ということを体の動きで表現することも重要です。


会社で上司に席の後ろから話しかけられたら、振り向きもせずに「書類ならそこに置いといて」などと応対されたら、あまりいい気分ではありませんよね。自分の体勢の置き方ひとつで、他人に与える印象も変わります。第2章でお伝えした「手」のオープンとクローズの印象のテクニックなども参考にしてください。


そして、「声」の面ではしっかりと呼吸をし、深い声で落ち着いて、ゆっくりと、明瞭に話すことです。リーダーのテクニックと同様、「えーっと」など音のついた間はできるだけ避けるようにしてください。


そして「言葉」。伝えべき内容は、ビジネス上の話でも極力「シンプル」に。商談をだらだらされる相手もあまり気分よくありません。「パーソナル・ストーリー」を効果的に組み込みながら、大事な内容が先方の印象に残るように心がけましょう。