第2988目 パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術 マーティン・ニューマン (著), 小西あおい (著)
パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術
- 作者: マーティン・ニューマン,小西あおい
- 出版社/メーカー: ソル・メディア
- 発売日: 2014/02/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 「手」は会話でもっとも役に立つツール
人間の手というのはとても器用で、いろんな表現ができます。
歴史を遡れば、人間が進化する過程で四足歩行から二足歩行になり、手は歩行のためには必要なくなりました。そして、言語を獲得する以前から、自分の気持ちや伝えたいことを表現するために使われるようになり、やがていろんな道具を使うためにも手が活用されるようになりました。
「手を使わないで話す」ことは、「もっとも役に立つ道具を使わずに話す」ということに等しいのです。
よく「手のアクションはあまり使わないほうがいいのでしょうか?」とか「話すときにはもう少し使ったほうがいいのでしょうか?」という質問を受けますが、それらは「私は舌を使って話したほうがいでしょうか?」と同レベルの質問なのです(笑)。
人が自然に話している様子を見ていると、人間の手はオーケストラの指揮者の指揮棒と同じように動いていることにお気づきでしょうか。声と手はシンクロして動くのです。
まったく手を使わずに話した場合、話にエネルギーを込めたり、表現に色をつけることが非常に難しくなるのです。試しにやってみてください。手を使わない状態でずっと話していると、きっと動かしたくてむずむずしてくるはずです。