第2989目 パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術 マーティン・ニューマン (著), 小西あおい (著)


パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術

パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術


皆さんも無意識のうちに使っているボディランゲージはたくさんあります。


例えばテーブルの上に、手のひらを下に向けて置けばクローズドな印象、上に開いて置けば、オープンな印象を与えます。


「私は考えを固めました」とこぶしを握ってテーブルに置けば、明確な強い意志を感じさせますし、「一緒に考えてみましょうか?」と両手を上向きに開いて相手のほうに差し出せば、オープンなディスカッションを促すポーズに見えます。


手が表すメッセージは、とてもシンプルでわかりやすいものです。


でも、ただ単に「手を動かせばよい」というものではありません。漠然と動かすのではなく、意識して効果的な手のアクションを使いましょう。


ただし、普段の会話の中で、常に話の内容と手のアクションを正確にシンクロさせることは難しいですよね。先ほどお伝えしたように、声と手はシンクロして動くのです。手の動きを常に意識しながらでは円滑に会話を進めるのは大変でしょう。


ブレインストリーミング中や、他愛もない雑談をしているときに、手が意味もなく自由に動いているのは、別に問題ありません。


しかし、きちんとした意思表示をしたいときに、印象づけたい言葉に対して無意味な手のアクションをつけると、受け取る側の印象がボヤけてしまいます。