第2990目 パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術 マーティン・ニューマン (著), 小西あおい (著)


パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術

パーソナル・インパクト 「印象」を演出する、最強のプレゼン術


2016年東京オリンピック招致委員会の会長だった元都知事石原慎太郎さんには、非常に驚かせました。


プレゼンテーションについて、3、4回セッションをやったとき、「もうわかった! スピーチに関してはもう十分理解したから、次はジェスチャーのことをやりたい」と彼から言ってきたのです。


私はそれまで、数多くのクライアントにプレゼンテーションの指導をしてきましたが、自分から「ジェスチャーをやろう」と言い出したのは、石原さんが初めての方でした。


最初に「言葉と体の動きを合わせるのが、ジェスチャーです。なぜそうするのか? それは、より印象的に相手にメッセージを植えつけることができるからです」ということを彼に伝えました。


続いて石原さんに聞いたことは、スピーチの中で、「何を覚えておいてほしいのか?」「どこを印象づけたいのか?」という2点です。すると彼は「環境問題がとても重要だと思っている。自分としてもすごく誇りに思っているプロジェクトだ」と答えたのです。


スピーチの中の、環境問題に関連する内容で、効果的にジェスチャーを使えるところを検討するため、一緒に彼のスピーチで最適な箇所を探しました。