第2972目 カリスマは誰でもなれる オリビア・フォックス・カバン (著), 矢羽野 薫 (翻訳)


カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)


マイケル・ジョーダンがバスケットボールから野球の世界に転じたとき、パフォーマンスは散々だったが、圧倒的な人気は変わらなかった。野球選手としてのジョーダンのほうが、多く人にとって個人的に親しみを感じるとも言われた。野球選手のジョーダンは、スーパーマンというより自分たちと同じ人間に思えたのだ。ジョーダン自身も、野球のおかげで自分は人間らしくなったと語っている。


ビジネスの世界もまったく同じだ。リーダーと部下のあいだに類似点があることがカリスマ的なリーダーシップのカギとなることは、複数の研究からわかっている。そして、あなたが脆さを見せることにより、周りの人々は自分との共通点を感じる。さらに、周りがあなたの人間らしい側面に慣れてくると、あなたはつねに期待が「オン」になっているという重圧から解放される。