第2931目 カリスマは誰でもなれる オリビア・フォックス・カバン (著), 矢羽野 薫 (翻訳)


カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)


私のクライアントに共通する誤解のひとつは、話を聞くことを、「自分の番が来るまで相手に話をさせておく」ことだと思っていることだ。残念ながら、それだけでは足りない。相手が話しているあいだも、自分が話す番を待ちながら考えごとをしていたら、たとえ自分が次に話す内容を考えているとしても、プレゼンスが欠けていることは顔に出る。あなたが会話に完全には集中しておらず、割って入る隙をうかがっていることは相手にもわかる。


プレゼンスは、効果的に話を聞くために不可欠だ。相手が話しているあいだも上の空にならないようにするテクニックは、すでに学んできた。たとえば、次のように集中力を修正する。

  • 話を聞きながらぼんやりしてしまうなら、呼吸や足のつま先など肉体的な感覚に一瞬だけ意識を集中させてから、会話への集中力を取り戻す。
  • いらいらして集中できないなら、些細なことでもその肉体的な感覚と向き合ってから、目の前にいる相手に再び意識を集中させる。