第2932目 カリスマは誰でもなれる オリビア・フォックス・カバン (著), 矢羽野 薫 (翻訳)


カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)


適切な心構えができたら、次は適切な振る舞いをしなければならない。聞き上手は、相手が自分は心から理解されていると感じられるように振る舞う。


優れた聞き手は、決して話の腰を折らない。相手が言ったことに感動して思わず口を挟みたくなってもだ。それがどんなに温かい褒め言葉だとしても、相手は最後まで話をさせてもらえなかったことに、たとえ少しでも怒りや苛立ちを感じる。私のあるクライアントは、相手の話を遮らないことは、私が学んだスキルのなかでも最も重要だと語っている。


優れた聞き手は、自分の話を遮らせることができる。相手があなたの話の腰を折るなら、どんどん折ってもらおう。もちろん、話を遮ることは、彼らにとっても正しい振る舞いではない。しかし、仮に相手の振る舞いが間違っていても、あなたがやるべきことは、相手に「自分は間違っている」と思わせることではない。何回も口を挟もうとしてくるなら、あなたは文章を短くして間をおき、彼らが割って入るタイミングをつくればいい。