第2348冊目 カリスマは誰でもなれる オリビア・フォックス・カバン (著), 矢羽野 薫 (翻訳)


カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

カリスマは誰でもなれる (ノンフィクション単行本)

  • 話を最後まで聞く


直接会って謝罪するときも電話の場合も、まず相手に話をさせる。そのためにも最も簡潔で最も効果的な方法は、じっと耳を傾けることだ。集中力のカリスマにとって最大限のプレゼンスを示そう。もちろん、簡単にできることではない。相手が怒りを口にするたびに、あなたの頭の中で反論が次々に湧いて出てくるかもしれない。ただし、ここで最悪の行動は、相手の話を遮ることだ。あなたがどんなに賢明でも、あなたの反論がいかに正しくても、相手は自分の意見が受け入れられて理解されたとは思わず、見下されていると感じだろう。


話を聞いているあいだは最大限のプレゼンスを示す。自分の番が来たらどんなふうに返事をするかについても考えないこと。相手の不満の意味を正確に判断することに、すべての集中力を注ぐ。あなたの理解が正しいことを確認するための質問もしよう。たとえば、「前回の打ち合わせの流れが気に入らなかった」と言われたら、「もう少し詳しく教えてください。きちんと理解しておきたいのです。どんなところが不快でしたか?」と尋ねる。相手の不満をあなたの言葉で言い換えるのもいい。相手が「自分ばかり話しすぎたかな?」と言い出せば、相手の話をあなたが十分に聞いたという合図だ。