第1224冊目  ブライアン・トレーシーが教える年収を自分で決められる人になる方法 [単行本]

ブライアン トレーシー (著), Brian Tracy (原著), 勝間 和代 (翻訳)


ブライアン・トレーシーが教える年収を自分で決められる人になる方法

ブライアン・トレーシーが教える年収を自分で決められる人になる方法


「頭一つ抜け出せる人・月並みで終わる人」の法則


あなたが会社から賃金を得るには、賃金1ドルにつき、3〜6ドルの利益を会社にもたらす必要があるのだという。


会社があなたを雇うには、スペース、諸手当、トレーニング、監督、オフィス家具や備品などで、あなたの基本給の約2倍のコストがかかる。会社としては、あなたを雇ったらそのコストで利益をあげなければならない。だからあなたが雇われ続けるには、あなたの賃金をはるかに上回る価値をもたらす必要がある。


言い換えれば、あなたは受け取るものよりはるかに多くを与えなければならないのだ。それができなければ、いずれあなたも今たくさんの人がやっていること、つまり職探しをすることになる。


将来に備えて、ぜひ覚えおいてほしいのは「未来は仕事のできる人のもの」ということだ。未来は、仕事がとてもできて、さらに上達を続ける人のものなのだ。プロバスケットボール界の名将パット・ライリーも、著書『勝利への道』にこう記している。


「上達しようと努力しない限り、必ず下手になる」


あなたに仕事の能力を高めようという熱意がないなら、あなたは無意識のうちに自分の月並みであることを受け入れていることになる。


以前は、業界の競争に勝つには仕事の能力を高める必要があった。しかし、今では仕事を長く続けるのにさえ、仕事の能力を高める必要があるのだ。


原因は単純だ。調査に寄れば、下位の80%の人たちはほとんど足踏み状態なのだという。彼らは、解雇されない程度には仕事ができるようになったが、その後はそれ以上に上達することがなかったのだ。仕事を始めてから10年後も1年後と変わらない。残念ながら、こうしたことはセールス担当や管理職だけの話ではなく、建設家、エンジニア、医師、弁護士などにも見られ、どのレベルの地位でも見られるのだという。


解雇を言い渡された人はこう言う。


「どうして私を解雇できるんです? 私には20年の経験があるんですよ」


上司はこう答える。


「そんなことはない。あなたは1年の経験を20回繰り返しただけだ」