第2459冊目ブライアン・トレーシーの 話し方入門 ー人生を劇的に変える言葉の魔力 ブライアン・トレーシー (著), 門田 美鈴 (翻訳)
- 作者: ブライアン・トレーシー,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2008/07/17
- メディア: 単行本
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- 連帯感をつくり出す
聴衆があなたに好意を持てば、それだけあなたを受け入れてくれる。アーサー・ミラーの劇曲「セールスマンの死」の主人公ウィリー・ローマンも言っている。「何より大事なのは、好かれることだ」
聴衆にあなたのメッセージを受け入れてもらいたいなら、ステージに立ったとき、笑みを浮かべ、優しい気持ちで、愛想良く振る舞うことより効果的なものはない。あなたが楽しそうなら、それだけ聴衆も楽しくなるだろう。あなたに好意を持てば、それだけ心を開き、あなたの提案を聞き入れてくれるだろう。
聞き手を話に引き入れる強力な手段として「質問する」というのがある。人は何か尋ねられると返答をする。難問であっても、謎かけであっても、形だけの質問であっても、尋ねられれば何とかして答えを探そうとする。そして、身を乗り出して正解を聞こうとする。
たとえば、ビジネスパーソン相手の講演では、私はこんな質問をする。「アメリカで最も給料が高く、最も重要な仕事は何でしょう?」
しばしの沈黙のあと、声が上がる。芸能人! セールスマン! プロの講師! スポーツ選手!
ひとしきりの答えが出たら、私は笑顔でこう言う。
最も給料が高く、最も重要な仕事は、考えることです。人間の活動のなかで、考えることが最も大きな収穫をもたらします。よく考えれば、それだけいい決断ができます。いい決断をすれば、それだけいい行動が取れる。いい行動が取れれば、それだけいい結果が出、それだけ生活と仕事の質が向上する。すべてが考えることから始まるのです。
つづいて、ビジネス界の最も優れた人たちの思考法について話す。その後も、業界のトップの人たちがさまざまな状況でどのように考えたかという話を交える。そうするとみんな熱心に聞いてくれる。