第2460冊目 ブライアン・トレーシーの 話し方入門 ー人生を劇的に変える言葉の魔力 ブライアン・トレーシー (著), 門田 美鈴 (翻訳)


ブライアン・トレーシーの話し方入門

ブライアン・トレーシーの話し方入門

  • いいタイミングとペースを保つ


どんな講演会でも、聴衆と「白熱した対話」ができれば成功である。


マニュアル車を運転するときと同じように考えるといい。話の中で、たえずギアを入れ替えるのだ。しゃべる速さを変えてもいいし、声の大きさを変えてもいい。穏やかな口調と情熱的な口調を使い分けてもいい。


リズムを変えたり、間を置いたり、たたみかけたりして、めりはりのある話し方をすれば、聴衆を引きつける。聞き手を楽しませ、飽きさせない。スピーチのさまざまな要素が変化しつづけているからだ。


大勢に向けて話すときは、長すぎないほうがいい。大規模な会議などでは、複数の講演が行なわれる。そのため、時間に余裕がない。最近、私の友人は、国際会議でスピーチをするよう頼まれ、専門とするテーマで一二分話すために香港まで飛んだ。主催者はそれだけの時間しか彼に割り当てることができなかったのだ。


また、スピーチに盛り込める情報量は、与えられた時間による。私は三〇分の講演なら、論点は三つと決めている。一時間なら五つ、一時間半なら七つだ。あなたもこれを参考に、自分なりの基準をつくるといい。