第2456冊目ブライアン・トレーシーの 話し方入門 ー人生を劇的に変える言葉の魔力 ブライアン・トレーシー (著), 門田 美鈴 (翻訳)


ブライアン・トレーシーの話し方入門

ブライアン・トレーシーの話し方入門

  • 話して、話して、話す


人気作家、エルバート・ハバードは、どうすれば物書きになれるかと聞かれ、こう答えている。「ものを書くことを身につける方法はただ一つ、書いて、書いて、書いて、書いて、書いて、書いて、書くことだ」


同様に、話し方の技術を身につける方法もただ一つ、話して、話して、話して、話して、話して、話して、話すことだ。考えを伝え、説得するすべをマスターするまで、ひたすら練習を繰り返すことが必要なのだ。


話すスキルを向上させるにもい最もいい方法の一つに、詩歌の朗読がある。優れた筋と素晴らしい表現のある、好ましい詩歌を暗記し、繰り返し朗読するといい。毎回、声にエネルギーと情熱を込める。リズム、口調、強調する言葉をいろいろに変えてみよう。大作映画の主役のオーディションを受けているつもりでやろう。受ければ富と名声が手に入るのだと思って。言い方いかんで聞き手と強い絆が結べるのだ、と考えて話そう。


優れた詩歌を読めば、文章のつくり方がわかるだけでなく、あなたの主張を説得力あるものにする、言葉の使い方もわかる。人はあなたの言ったことは忘れるだろうが、どんな言い方をしたかは忘れないだろう。言い方に強弱をつけることで、まるで音楽のように話すことができるようになり、聴衆は話しに引き込まれるだろう。


もう一つの重要な練習は、シェークスピアを読むことだ。特に、「ハムレット」「マクベス」「ジュリアス・シーザー」の有名なモノローグがいい。こういう素晴らしいセリフを読むことで、言語を駆使する能力、レトリックの能力、説得力などを伸ばすことができる。