第1225冊目 1万人の貯蓄長者から学ぶ 6000万円貯める技術 [単行本] 坂井 武 (著)


1万人の貯蓄長者から学ぶ 6000万円貯める技術

1万人の貯蓄長者から学ぶ 6000万円貯める技術


お金持ちが実践する節約方法のあれこれ


数多くのお金持ちからお話を聞いていると、彼らはその資産とは裏腹に日々の生活では、1円、10円単位のお金の出入りに敏感だということがよくわかります。


そして、それぞれがお金を使わない工夫をされているのです。


ここではいろいろな人が行っている節約方法をご紹介します。

  • 買った物は走り書きする

Sさんは財布に紙切れを入れておき、物を買うたびに走り書きをしていくそうです。1日分は同じ紙に書き、家に帰ったら紙は捨てる。ただ書くだけなのですが、毎日やっていると節約の意識付けが結構結構できるらしく、昨日より書いた内容が1段少なかったなどが意識しなくても感じ取れるとのことでした。

  • カードの有効利用1

Yさんは家計簿をつけても続かないので、物を購入する時にはできる限りクレジットカードを使って買うようにされています。毎月送られてくる明細書で購入日とお店と金額を確認するそうです。どれだけの買い物をしたのかを確認することで、節約を意識することと明細書を保管することで家計簿の代わりにしているということでした。

  • カードの有効活用2

Nさん夫婦はクレジットカードを家族カードにされています。そえぞれがカードを1枚ずつ持ち、夫婦両方の明細が一覧で送られてくるので、お互いを意識しながら購入するようになったそうです。無駄遣いが減ったことで、ポイントも夫婦でつくるので早く貯まるようになったおいうことでした。

  • 買い物は時間をおいてから

Tさんは5000円以上するものを購入する時は2日後に買うようにしているそうです。1万円以上のものは次の給料日に買い、5万円以上のものはボーナスまで待つようにしているそうです。欲しいものは時間をおいてから買うようにすると、意外に買わずに済んでしまうことが多いようです。ただ買い逃して後悔したこともたびたびある、とのことでしたのでそれが欠点です。

  • メリハリのあるケチになる

Hさんは電気代や水道代は思いっきりケチるそうです。また、朝食と昼食はできる限り節約し、夕食は気にしないようにしているということでした。そして月に一度の外食は贅沢をするそうです。家族で何をケチり、どこで贅沢をするのかメリハリをルールとして決めているとうことでした。そのため家族が一丸となって電気を消して回ることもあるそうです。

  • 無駄遣い防止のお守り

Kさんはお財布に祖母からもらったお年玉のぼち袋を入れておき、買うかどうか迷った時にはそれを見るそうです。それを見ると、お金を大切にし、貧乏から一代でかなりの資産を残した祖父母のつつましい生活を思い出し、お金を大切に使おうという気持ちになるそうです。

  • 買いたい時には通帳を見ながら考える

Eさんは通帳をこまめに記帳し、記帳した通帳はいつも手の届くところにおいてあるそうです。買いたいものがある時は、通帳を見ながら考えると我慢しやすくなるそうです。なぜなら通帳の0が増えることがとてもうれしいとのこと。ただし、ニヤニヤしながら通帳を見ている姿はぜったい人に見られたくないと、笑っていました。

  • 財布の現金は少し少なめにする

Fさんはクレジットカードを持たず、すべて現金で対応するそうです。現金は自分が安心できる金額より少し少ない金額で持って行くそうです。「足りなかったらどうよう」という不安な気持ちが無駄遣いを減らしているということでした。ただ、精神的に結構辛いところがあるので、慣れるまでは疲れるということでした。

  • 金管理による意識付け

Nさんは通帳でお金を管理すると数字だけの流れになってしまうので、給料は全額引き下ろして、現金で管理しているそうです。毎月全額下ろしたお金を封筒に入れ、封筒からお金を持っていくのです。残金が少なくなると、手触りと目で実感できるので、無駄遣いが抑えられるということでした。また毎月残ったお金は使わず、そのままタンスに保管しておき、6ヶ月ごとに6つの封筒に合計を定期預金に入れていくそうです。

  • 全額貯蓄へのこだわり

Mさんは、家計は夫の給与のみで賄い、妻のパート収入は全額貯蓄することにしているそうです。臨時の出費などで生活費が足りない月があっても、妻の収入には一切手をつけず、全額貯蓄する。とにかく「全額」にこだわることが貯蓄に成功したポイントだったそうです。

  • 底値のチェック

Iさんは節約を意識していると物の値段の底値が見えてくると言います。そこで物別に、一番安かった値段をメモしているのだそうです。その店は○○がいくまで値下がりしたことがあるということがわかると、買う時期や我慢する時期がわかるうえ、値切る時にも役立つそうです。

  • その他

財布にいくら入っているかを意識するようにしている。
自分のお金の使い方を紙に書いて反省し、壁に貼った。
インターネットで家計簿をつけると楽しみながらできる。


ざっと紹介しましたが、人それぞれご自身の性格に合わせた節約をされていることがよくわかります。方法はさまざまですが、皆さんに共通して言えることは、他の人から見れば小さなことでも、その小さなことにこだわりを持っておられるということです。その「こだわりを持つ」ことが、強い意志となり節約の継続につながり、ひいては大きな資産形成へとつながっているように感じます。