第1174冊目 誰からも「気がきく」と言われる45の習慣 [単行本(ソフトカバー)]能町光香 (著)
- 作者: 能町光香
- 出版社/メーカー: クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
- 発売日: 2010/11/15
- メディア: 単行本
- 購入: 14人 クリック: 161回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
言葉よりも行動で
「大変でしたね。会議だったんですか?」
夜遅く。仕事で会議をしていたときのこと。部屋を出たら、同僚がこう声をかけてくれました。
「そうなの。このあともちょっと資料をまとめないといけなくて……」
「ええ〜、そうなんですか? お疲れさまです、がんばってくださいね〜!」
愛想のいい人、気がきく人
上の会話、どう思われるでしょうか?
気をつかってくれていい子だなぁ、と思われる人もいるかもしませんが、残念ながら私は少し、「あれ?」と思ってしまいました。
「あれ?」というのは、「がんばってって、それだけ?」と、何となく拍子抜け。
声をかけ、同調してくれるものの、「何か、気持ちが入ってなくない?」と感じたのです。
このときは会議も長丁場になり、私は若干疲れていました。
そんなところに
「会議だったんですか?」
(はい、見てのとおりです……)
「お疲れさまです!」
(ええ、ちょっとお疲れです……)
「がんばってくださいね〜!」
(もちろん、そのつもりです……)
というやりとりですから、あまりにも内容のないというか……。気をきかせてくれたのはありがたいのですが、何だか余計に疲れてしまいます。
この対応では、「愛想のいい子ね……」と思われても、「気のきく子だなぁ」とは思われません。
たとえば、こうした場面で「気がきく!」と言われるには、「お疲れさまです!」と、飴やクッキーを渡すとか、「どうぞ」と温かいコーヒーをさりげなくさっと持ってくるとか、「二人の方が早いですよね」と一緒に率先して会議室を片付けるとか、そうした心づかいが必要です。