第1173冊目  「また会いたい」と思われる人の38のルール [単行本]吉原 珠央 (著)


「また会いたい」と思われる人の38のルール

「また会いたい」と思われる人の38のルール


自分の感情の90%以上の確率で相手には伝わっていない


みなさんは最近、鏡で自分の表情をチェックしたことがありますか?


まずは鏡を見ないで口角をほんの少し上げ、「優しくて上品な表情」を作ってみてください(実際にトライしてみてください)。


それでは、その状態をキープしたまま、鏡でその表情をチェックしてみてください。さあ、鏡に映ったあなたの表情を客観的に見たときに、「うわ〜、なんて上品な表情なんだろう!」と絶賛できますか?


そのような方もいるかもしれませんが、多くの方は客観的にしてみると、評価が低くなるのがほとんどです。私はこれまで、様々な受講生やクライアントに対してトレーニングをさせていただきましたが、「自分ではやっているつもり」と「客観的な印象」には大きなギャップがあることを常々感じてきました。


それは、表情だけでなく、声の感じや、話し方、会話の内容にいたるまで、「自分ではやっているつもり」でも、本人が伝えたい思いや感情が90%以上の確率で、正確には相手に伝わらないのです。


まず自分の体が、思いや感情に対してどのように反応して、どのように人に感じてもらっているのかを知ることが大切です。反応というのは、「相手が感じたことがすべて」です。いくら自分では「感謝の気持ちを伝えたい」と少しでも明るく接しようとしていても、相手が「表情が暗いな」「声が低くて元気がないな」と思ってしまえば、その評価で関係が構築されてしまいます。


ですから、自己満足や思い込みから脱却して、「確実に相手が認めてくれるレベル」に自分の反応力を磨いていかなければならないのです。