第2049冊目 世界一わかりやすいプレゼンの授業 五十嵐 健 (著)


世界一わかりやすいプレゼンの授業

世界一わかりやすいプレゼンの授業

  • 何度もリハーサルをして自身をつける


鏡を見ながらチェックする


レッスン6までを終えて、


聞き手に好感をもたれるプレゼンターの立ち振る舞いも、


わかりやすいコンテンツと映写資料も、


聞き手に誤解されないプレゼンテーションの進め方も


できあがりました。


それを100%本番で再現すること。


これが、本書の最後のレッスンです。


本番の成功確率を上げるために、念には念を入れて、本番前に行うトレーニング方法を教えます。


何より大切なのは、本番前の反復練習。そうリハーサルです。


ぶっつけ本番では絶対にうまくいきません。


本番の成功の鍵を握るのは、やはり事前の圧倒的な練習量なのです。


とにかく何度も何度もやってみる。本番同様、声を出して、実際に動いてみて、体に覚えこませるくらいに練習するのです。


私も、新しい内容の研修をするときなどは、自宅の姿見の前に立ち、繰り返し練習します。


言いたいことがスムーズに出てくるまで何度でもやり直します。


体の動きと言葉が矛盾しないように、鏡を見ながらチェックします。


?冒頭のあいさつはどんな感じで行うのか?


明るく元気に入るのか、それともしっとりいくのか。


相手の好みもあるし、話の内容にとっても変わるかもしれません。


また、あなたひとりがプレゼンテーションするのではなく、その前にほかのプレゼンターがいるのなら、その人とかぶらないようにすることも、考えなくてはなりません。


もちろん、あなたのキャラクターや意思もあるでしょうし、普段から周囲にどう見られているか、というのも考慮すべきでしょう。


?メモを持つのか、両手を解放して行うのか?


メモは持たないほうがいいのは間違いないですか、だからといって、たどたどしいプレゼンテーションになるなら考えものです。


また、メモを持つことで、「正確に伝えたい」という意思を表現することもできます。


さらに、あなたがどんな人かによっても、メモを持つことが許容されるかどうか変わってきます。


③ポイントを紹介するとき、どんな表情、声、動作で伝えるのか?


プレゼンテーションのクライマックスに、あなたにどんな言動をしているかがベストなのか考える必要があります。


プレゼンテーションには演出力も必要です。相手を引き込むためみは、あなたの笑顔も声も動作もすべてが武器になります。


単調だった、どこがいちばん大事かよくわからなかった、と聞き手に思われないように、多少大げさになったとしても、クライマックスをどうするか考えましょう。


④相手が「?」という顔をしていたら、どんな対応をするのか?


プレゼンテーションは生ものです。相手がいることですから、常に成功し続けることは不可能です。


あなたがチャレンジすればするほど、失敗も多くなるのです。


たとえば、相手によく伝わらない。相手が十分理解できない。


こんな場合、聞き手の頭の上にはクエスチョンマーク


あなたも彼らの表情から、それを察することができるでしょう。そんなとき、あなたはどうするのか?


そのようなプレゼンテーションにおける事故に対し、あらかじめ対策を考えておくことは必要です。


⑤プレゼンテーションはあらかじめ準備して行うものです。


聞き手の反応も予測して、計画を練ります。


だから、どうしても予定調和的で、退屈なものになりがちです。


そうならないためには、プレゼンテーションの構成の中に、サプライズを仕込むなどのやり方もありますが、いちばん簡単な方法は、あなたが声優になったかのごとく、感情をこめて、その役になりきって話をすることです。


最初は照れくさいかもしれませんが、慣れれば普通にできるようになります。


さあ、俳優(女優)になったつもりでやってみましょう!


できれば姿見の前で行うといいでしょう。


自分の表情だけでなく、姿勢やジェスチャーが全部見えるくらいの大型の鏡があると便利です。姿見がない人は洗面所の鏡を使ってやってみてください。